グルコバイで糖尿病が治るのか

   2017/06/08

糖尿病は血糖値が異常に高値になった状態をいいます。具体的には空腹時血糖値が126mg/dl以上、常時血糖値が200mg/dl以上、ヘモグロビンA1Cが6.5以上の状態をいいます。血糖値は健常人の場合にはグルカゴンとインスリンの2種類のホルモンによって調節されています。しかしながらインスリンを合成、分泌する膵β細胞が破壊されたり、インスリン受容体の感受性が低下することで、血糖値が異常に上昇してしまうのです。血糖値は一時的に上昇しても重度でなければ身体的な症状は現れませんが、血糖値が高い状態が長期間にわたって継続してしまうと血管壁が徐々に糖化が進行し、動脈硬化が起こり、末梢組織の血流が滞り、様々な臓器への合併症を引き起こしてしまいます。よって血糖値の早期からのコントロールが重要となるのです。
食事療法を行う夫婦糖尿病治療においては、運動療法や食事療法が先行して行われますが、それでは効果不十分の場合は薬物療法が行われます。様々な種類の血糖降下薬が存在しますが、グルコバイは古くから存在する代表的な血糖降下薬です。グルコバイの有効成分アカルボースはα-グルコシダーゼやα-アミラーゼの機能を阻害することで、炭水化物、多糖の分解を抑制します。糖は単糖の状態でしか消化管吸収されないため、糖の吸収量は少なくなり、血糖降下作用を発揮します。
グルコバイで糖尿病が治るのかと言われると、治りません。ただ糖尿病で起こる高血糖状態は改善されます。これによって糖尿病から引き起こされる合併症の予防にはなります。ただ糖尿病が根治するわけではないため、薬物療法は継続的に行っていく必要はあります。2型糖尿病の場合には肥満など生活習慣の改善で糖尿病が改善することがあるので、食事療法や運動療法も併せて行うようにしましょう。